Postfixの設定
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Postfix のインストール
OS をインストールする時に、オプションとして一緒にインストールしています。
[root@testmail ~]# yum list installed |grep postfix*
postfix.x86_64 2:2.10.1-9.el7 @base
[root@testmail ~]#
メールを保存するフォルダを作成
正確には、Postfix をインストールしたサーバーへの設定ですね。。
メールを受信した時に保存するフォルダを作成します。
mkdir -p /etc/skel/Maildir/{new,cur,tmp}
「mkdir」はディレクトリを作成するコマンドです。
「-p」は存在しなければ新規作成のオプション。
「{new,cur,tmp}」は、new、cur、tmpフォルダを一発で作っています。
- 「Maildir」はメール格納でよく使うフォーマット。
- new 新規メール
- cur 既読メール
- tmp 配送中メール。
/etc/skel/ はユーザー作成時の「ひな型」なので、
ここに作成しておけば、ユーザー登録時にメール用のフォルダが自動で作成されます。
参考例:
[root@testmail test]# mkdir -p Maildir/{new,cur,tmp} ※←「-p」がないとエラーになる。
[root@testmail test]# ls Maildir
cur new tmp ※← 一発作成している。
[root@testmail test]#
パーミッションを設定する。
chmod -R 700 /etc/skel/Maildir/
「700」の数字がそのファイルのアクセス権を設定しています。
100の位は「所有者」のアクセス権、10の位は「グループ」、1の位は「その他のユーザー」のアクセス権を設定しています。
位の数字とアクセス権の対応表
値 | アクセス権の表示 | 内容 |
---|---|---|
0 | — | 権限なし |
1 | –x | 実行可 |
2 | -w- | 書き込み可 |
3 | -wx | 書き込み、実行可 |
4 | r– | 読み取り可 |
5 | r-x | 読み取り、実行可 |
6 | rw- | 読み取り、書き込み可 |
7 | rwx | 読み取り、書き込み、実行可 |
コマンドで作成したフォルダ「Maildir」とGUIで作成した「test」はどちらも所有者以外に書き込み権限がない状態です。

コマンド実行後。所有者以外の読み取り、実行の権限が抜けてます。
これで「のぞき」はできませんね。

postfix のコンフィグ設定
/etc/postfix/main.cf を開いて設定を編集します。
必要な最小の設定

設定値 | 備考 |
---|---|
myhostname = mail.testmail.com | ドメイン名に「mail.」つける。 |
mydomain = testmail.com | ドメイン名を指定するパラメーター。hostnameで確認。 |
myorigin = $myhostname | ローカルユーザー名でメール送信した時のドメイン名。 |
inet_interfaces = all | 受信する、接続のインターフェース。(接続方法) |
inet_protocols = ipv4 | 受信する際のプロトコル。 |
mydestination = $myhostname,localhost.$mydomain,localhost,$mydomain | このマシンが最終的な宛先と見なすドメインのリストを指定します。 |
mynetworks = 192.168.56.0/24,127.0.0.1 | ローカルとして、通信を許可するIPの範囲。 「/24」はサブネットマスク「255.255.255.0」を示す。(※1) |
home_mailbox = Maildir/ | ユーザーのメール保存場所 |
smtpd_recipient_restrictions = permit_mynetworks,reject_unauth_destination | 信頼するネットワークからの接続のみ許可。(※2) 入れておかない訳には行かなさそうなので、とりあえずは参考サイトのコピペで。 |
※1:IPアドレスサブネットマスク早見表
※2:Postfix SMTP リレーおよびアクセス制御
postfix起動
systemctl enable postfix
Postfixをサービスに登録する。
systemctl start postfix
Postfix を起動します。
問題なければ、メッセージが出ないです。
「status」でアクティブになっているのを確認します。
systemctl status postfix -l

以上です。
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ピンバック: テスト用のローカルなメールサーバーが欲しい – .zapping