ロリポップレンタルサーバーの「スタンダードプラン」から、新プランの「ハイスピードプラン」に切り替えました。
その効果が気になったので、「スタンダードプラン」との比較、あと、同社のConoHa とも比較をしてみました。
個人的な環境を使用して測定した結果を基にした個人的な感想です。
測定におけるスキル不足やWEB に対する知識不足などあるので、その辺考慮して見てください。
サーバーを選ぶときの参考になれば幸いです。
ちなみにハイスピードプランを3年契約した直後ですが、本格的にConoHa 引っ越ししようか迷ってます。
ロリポップサーバーの「スタンダードプラン」と「ハイスピードプラン」読み込み速度を比較。
Contents
スタンダードプランからハイスピードプランへ切り替えた理由
スタンダードプランで読み込み速度が気になったので変更を検討。
下記、Google の「PageSpeed Insights」で計測してみた結果。
「携帯」ヤバない?

「デスクトップPC」ではそこそこイケてそう。

ネットで「Light Speed Web Server が速くていい」というのを見て切り替えを考えました。
某サイトで mixhost がおすすめとの事なので、スペックを比較してみた。
最初はmixhost とか考えていたのですが、ロリポップレンタルサーバーの新プラン「ハイスピードプラン」なら条件、スペックなどで特に遜色がなく、同じサーバーなら契約変更するだけで移行も完了なので、プラン変更をすることにしました。
LOLIPOP | mixhost | |||
---|---|---|---|---|
プラン名 | スタンダード | ハイスピード | standard | puremium |
ディスク容量 | 250GB | 350GB | 250GB | 350GB |
転送量 | 24T/月 | 30TB/月 | 18T/月 | 24T/月 |
CPU | – | – | 4vCPUs | 6vCPUs |
メモリ | – | – | 4GB | 8GB |
マルチドメイン | 独自ドメイン:200 サブドメイン:各500 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ストレージ | SSD | SSD | SSD(RAID10) | SSD(RAID10) |
データベース | 50 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
稼働率 | 99.99%(有人監視) | 99.99%(有人監視) | 99.99% | 99.99% |
WEBサーバー | Apache | LiteSpeed | LiteSpeed | LiteSpeed |
セキュリティ | WAF、 ウィルスチェック、 海外アタックガード | WAF、 ウィルスチェック、 海外アタックガード | WAF、IDS、IPS、 ウイルススキャン、 DDos 攻撃保護 | WAF、IDS、IPS、 ウイルススキャン、 DDos 攻撃保護 |
サポート | メール、チャット、 電話 | メール、チャット、 電話 | ||
メールアドレス | ロリポップ:10 独自:無制限 | ロリポップ:10 独自:無制限 | 無制限 | 無制限 |
バックアップ/料金 | – | あり/有料 | あり/無料 | あり/無料 |
ドメイン永久無料 | あり(12か月以上) | あり(12か月以上) | あり(12か月以上) | あり(12か月以上) |
料金:月額(3年契約) | 440円 | 550円 | 968円 | 1958円 (初回支払い:979円) |
料金:月額(通常) | 880円 | 1320円 | 1518円(3ヵ月) | 3058円 初回支払い:15294円(3ヵ月) |
某サイトで言われているような、ロリポップレンタルサーバーは
「スピードがぁ」とか、
「WEB がApache だからぁ」とか言う話はスタンダードプランの話。
新しく追加されたハイスピードプランでは、その辺りの問題が解消されていることが分かった。
サーバーの堅牢性
同時アクセス時の強度については、サーバーのスペックがわからないので比較しようが無いのですが、普通に担保されてるんじゃないでしょうか。
ロリポップ側もその辺りは意識しているみたいですし。
詳細は「ロリポなめるな。」を参照。
https://lolipop.jp/pelolincho/

そもそも、自分のサイトはそれを気にするほどアクセス数があるサイトでもないし。
503 を返しても404 じゃないんだから戻ってくるでしょ。そんなこと気にするより、コスパ重視。
WordPress 移行代行サービスはどこでもあるから気にしなくていいし、多分、自分でできるし。
早速、ハイスピードプランに切り替え。
早速 Pase Speed Insights で測定
大して変わってない。


下記のサイトで確認したけれど、WEB サーバーはLiteSpeed に切り替わっていました。
試行錯誤の時間
そうか、キャッシュ系のプラグインがLiteSpeed 用のじゃないからかな。という事で
LiteSpeed Cache をインストールする。
設定はデフォルトのまま。(後からわかりますが、デフォルトではあまり効果がありません。)
画像ファイルのWEBP 変換はewww が入っているのでオフです。

で、こちらはアンインストールする。

変わらないね。(キャッシュプラグインをちゃんと設定すればもう少し伸びたと思う)


あんまり変わらないので、サブドメインで動かしている別のサイトも測定してみました。
正に爆速。


つまり、ひたすらトップページが重かったという事に気付く。

こっちを対策するべきだったと。
トップページを変更。
具体的には、全カテゴリーのページのサムネイルをトップページにまとめて載せていたのですが、
それをカテゴリー別にページを作って、分割しました。
スマホの測定結果はまだまだですが、デスクトップの測定結果はおおむね良好です。


スタンダードプラン(ライトプラン)とハイスピードプランの比較
こうなってくると、気になるのが「ハイスピードプラン」移行は正解だったのか?という事です。
というわけで「ロリポップレンタルサーバー・ライトプラン」というのを借りてサイトを複製しました。
(以降「ロレライ」と表現します。)
ライトプランはスタンダードプランと同様のスペックですが、サイトが一つまでしか持てない仕様。
その分、料金が安いというのが特徴です。
条件を同じにするためにハイスピードプランにも、ライトプランサーバー複製時に使用したサイトのデータを使用してコピーサイトを作成しました。(以降「ロレハイ」と表現します。)
左:ロレハイ(ロリポップ・ハイスピードプラン)、右:ロレライ(ロリポップ・ライトプラン)

※ロレハイ側のスコアが若干上がっているのは、Google アドセンスを外しているからです。
キャッシュ、ページ圧縮などの最適化
ロレライも善戦しているなあと思ってみていましたが、よく考えたらキャッシュ関連のプラグインがLiteSpeed 用だったので、W3 Total Caches に切り替え、設定もネットの情報を参考に最適化。
W3 の設定はこのサイトを参考に。
【2022年最新】W3 Total Cacheの使い方・設定方法(不具合の対処も紹介)
Lite Speed のポテンシャルも引き出してみようという事でLiteSpeed のプラグイン設定にも手を加えて見ました。
【LiteSpeed Cacheの設定方法】キャッシュプラグインを導入してWordPressサイトを高速化!
かなりいい感じの数字になってきました。デスクトップのスコアについては、両者 90 を越えて安定しています。
乗り換えなくても十分改善できたって事と、まだハイスードプランの良さを引き出せていないという結果。
もしくは発揮されるところは別なのかも。
左:ロレハイ(ロリポップ・ハイスピードプラン)、右:ロレライ(ロリポップ・ライトプラン)

ハイスピードプランにするメリット
上記の測定結果ではそんなに変わらないかも、、、といった感がありますが、
ハイスピードプランにすることで絶対に得られるメリットがあります。
また、HTTP/2 プロトコルを使用するようになるので、場合によっては大差が出ると思います。
■ 「同時アクセス制限なし」というオマケがついています。
スタンダードプランなどのハイスピードプラン以外には、同時アクセス制限拡張という操作が必要。
意図的に同時アクセス数に制限を設けています。
これは多分、各レンタルサーバーのユーザーに公平にサーバーのリソースを分割して快適な環境を担保できるようにするためのものと思われます。
■ アップロードできるファイル数の上限が50万まで増えます。

■ WEB サーバーがLiteSpeed になる。
Apache より高速と言われるWEB サーバー、LiteSpeed に切り替えることができます。
HTTP/2 にも対応。
【図解】HTTP/2って?HTTP/1.1との違いと導入メリット・課題まとめ

右:ロレハイ、左:ロレライ。
プロトコルを確認すると、ロレハイの方ではHTTP/2 が使用されているのがわかる。


Page Speed Insight のスコアについて
結局、Page Speed Insight のスコアは全体的な評価なので、私の環境ではサーバーが速くなったくらいでは大して伸びないことがわかります。
トップが重いとスコアが下がるので、軽いページを作ることが前提になります。
どんだけ速いサーバーでも重たいページを読ませたらアウトってことですよね。
また、アドセンスを入れていると、読み込みの数が増えるのでスコアがかなり下がります。
下記はほぼ同じ条件(同じハイスピードプランのサーバー上に構築したコピーサイトと現サイト)で、
アドセンス有り、無しを比較しています。
左:コピーサイト(アドセンスなし)、右:現サイト(アドセンスあり)


読み込み時の詳細を開発者ツールを使って確認。リクエストの数が大幅に違う
(測定する度に変動するので、ご参考程度に。サイトの作りにも影響すると思います。)
アドセンスなし(左)・・・リクエスト数:46件
アドセンスあり(右)・・・リクエスト数:106件


確かにgoogle からの読み込みだけで50件ほど増えている。
これは、少しばかり重くても仕方ないよね。


ちなみにこの人も重くなるとおっしゃってました。
ロリポップサーバー・ハイスピードプランとConoHa WING と比較
ハイスピードプランでもあまり変わらないという結果になったので、他のサーバーと比較して自社が一番速いと豪語する、ConoHaWING とロリポップのハイスピードプランを比較してみました。
(普通にCM みてGMO だしって事で気になっただけです^^)
とりあえず、3か月分を購入。ハイスピードプランを3年契約した後ですが、良かったら乗り換えも考えています。
ConoHaWING にサイトを移設。
上記の動画でも触れていますが、「かんたん移行」という機能があります。
記事数が少ないサイトであれば自動で移設できました。残念ながらメインのサイトはかんたん移行するには記事数が多いようです。
ロリポップサーバーからConoHa WING へWordPress の移設がうまくいかない。
というわけで手動で移行しました。
ConoHa WING に手動でWordPress をアップロードする。
ロリポップと比べると、操作画面がアイコンが多くてわかりやすいかなという印象です。
WordPress に関する設定パネルもあって、この辺りは使いやすいと思います。
WordPress に特化した感が強い管理画面です。

LiteSpeed のプラグインは使えません。とのことです。
仕様を見たらWEB サーバーは「Apache + NGINX」でした。

※HTTP/2 は使用されてました。

ewww も使えません。

ええーって思いましたが、
最適化関連のツールはConoHa WING に最初から設置されているので不要でした。

ツールについての説明ページ。
プラグインをあれこれ組み合わせているより、統合されているツールの方が良さそうです。

ConoHa WING 測定結果
Speed Insights 的には大して変わっていないけど、、、最適化のスイッチを入れただけでここまで伸びでくれるのってすごい。

テーマをCocoon に変えるとさらに伸びた!

左:ハイスピードプラン 右:ConoHa WING

読み込みスピードに関しても開発者ツールで実測した限りでは速い。
サイトの作りにもよるんだろうけど、倍くらい速い。
ConoHa WING が最適解なのではないかという。
■ コンパネわかりやすい。

コンパネから.htaccess の設定とか、php.ini の設定ができる。
リダイレクトがGUI で設定できたり、エラーページの設定などもわかりやすい。
アクセス解析もついている。
■ サイトの最適化がボタン一つで完結。

■ 「Cocoon」インストール済み。

Cocoon の詳細についてはこちらのサイトがわかりやすかったです。
■ 自動バックアップが標準搭載。リストア可。
これ、標準機能なのはうれしいと思う。

ハイスピードプラン vs ConoHa WING

スペックなどの細かいことは詳細を比較していただければと思いますが、
個人的に気になる点、今回感じた違いを並べていくとこんな感じになりました。
ConoHA WING | Lolipop ハイスピードプラン | |
---|---|---|
スピード | 速いと思う。 | 十分だと思う。 |
標準機能 | 多い | 普通 |
コントロールパネル | わかりやすい | レトロ |
イメージキャラクター | 可愛い | 怖い |
維持費(36か月契約時) | 880円/月 (スタンダード) | 550円/月 |
スペック詳細
ConoHa WING:https://www.conoha.jp/wing/function/
LOLIPOP:https://lolipop.jp/service/server-spec/
利用料金
ConoHa WING :https://www.conoha.jp/wing/pricing/?btn_id=wing-pricing–wingHeader_wing-pricing
Lolipop :https://lolipop.jp/pricing/
CohoHa WING は思ったほどPage Speed Insight は伸びなかったけど、
導入して間違いはないと思われるサーバーだと思います。
オールインワン&過保護な印象で、初心者向けというのは納得しました。
読み込みスピードもかなり速いと感じたのと、管理画面のレスポンスもやや速い気がします。(体感なので^^;)
値段についてはバックアップとリストアのオプション付きと思えば納得できる値段かなと。
オプションいらない人にはロリポップサーバーのハイスピードプランがお得に感じるかもしれません。
とはいえ、ConoHa が初心者向けで、ロレハイが玄人向けという線引きをするにはサーバーの性能があれなので、ConoHa は安心なサーバー、ロレハイや、ロレライはやっぱり分かってて使うサーバーって感じです。
余談
ちなみにCocoon 良いですね!
ただサイトを作りこんでしまうと、他のテーマに変えたいと思ったときに変更が大変そうなので、使用するのを躊躇しています。
固有の機能を使わなければ良いンでしょうけど。

切り替えてみて、ネットでよく見るテーマやん!って思いました。
スマホ版の画面がめちゃ使いやすいし、かっこいい!!!
Cocoon に切り替えようかな。。。
イメージキャラクター「三雲このは」さんの ツイッター
種族は座敷わらしなんだそうです。
壁紙 配布
https://conoha.mikumo.com/wallpaper/
下記のスクショは一部です。たくさんありました。

卓上カレンダー
毎年特典とかでいただけるなら即乗り換えます。
https://conoha.shop/?pid=147154717

サーバー管理アプリ
何!サーバー管理アプリで「このはモード」だとっ?!

本格的に引っ越ししちゃおうかな。。。ってなってきた。
以上です。