DELL サーバー リモート管理ツール「iDRAC(アイドラック)」を使ってみる。
Contents
- iDRAC とは「integrated Dell Remote Access Controller」の略称で、DELL のサーバーについてるサーバー管理用のボードです。ボードにはLAN ポートが付いていて、接続はLAN ケーブルを繋ぐだけ。
- 電源が落ちてても接続できて、GUI から電源オンとかもできるので、Wake On Lan とか設定しなくても、最初からできちゃいます。
- iDRAC はOS に依存しないので、サーバーがハングしたときでも再起動などの手段を講じることができます。
- 仮想コンソール最強。セットアップにモニターいらないという。
- ポートが足りない場合は、ネットワークカードを介しての接続もできるようです。確かにそれっぽい設定があります。
- ドライバをインストールする必要もないし、なんならOS のインストールも出来るらしい。
- ハードの健康状態なんかも確認できる。
- 使わない手はない。
接続
フロントベゼルからIP を設定し、iDRAC のポートにLAN ケーブルを挿すだけで使用可能に。
そもそもOS に依存しないからドライバーとか要らない。
IP アドレスを設定する。
フロントベゼルを操作して、任意のIP アドレスを割り当ててから、ブラウザから接続します。
多分、古いバージョンなのでhttp 接続なんだと思われ。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-70-1024x674.png)
ログインすると、サーバーのいろいろな操作ができる。
電源のオンオフもできる。
バーチャルコンソールがあって、BIOS 画面も操作できる。
フロントベゼルからIP 設定ができるなら、最初からモニター無しで全部出来てしまうのではなかろうか。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-71-1024x646.png)
補足
Internet Explorer モードで再読み込みする
(注)私のは古いバージョンのiDRAC なので、一部の機能(仮想コンソール)の動作が「IE」前提の様です。
今のところはMS Edge の「IE モード」で読み込み直して使えてます。
そのほかの機能はそのままChrome でも使えてます。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-74-1024x646.png)
メニューが出てこない場合は、
設定 >既定のブラウザ >Internet Explorer の互換性 で、Internet Explorer モードの設定を「許可」に変更する。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-84-1024x455.png)
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-86.png)
iDRAC Virtual NIC USB Device (USB 管理ポート)
ipconfig の画面。iDRAC が以前はネットワークカードとして出てきていたけど(ドライバをいろいろ入れたり、BIOS 設定してたからかも?)BIOS 設定リセットして、再セットアップ(ほとんど初期値)したら出てこなくなった。
このIP にはつながらなかった。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-77.png)
これは、USB 管理ポートらしい。
USB 経由で接続するときに使うみたいです。USB のネットワークアダプタを挿してつなぐ?USB 同士でつなげるケーブルは見たことないし。
OS をインストールするときに、ライフサイクルコントローラーを使ってインスト―ルすると出てくる。のは発見した。
そのほかの設定方法もまだあると思う。BIOS は関係なさそうでした。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/06/image-1024x469.png)
vFLASH
専用のメモリーカードかと思ったけど、とりあえず手元のSD カードを挿したら「Active」になった。
使えそうな雰囲気です。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/06/image-2.png)
初期化してみよう!
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/06/image-3.png)
初期化失敗。やっぱり普通のSD カードじゃダメなのか。。。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/06/image-4.png)
この状態では、、、使えなさそうだな。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/06/image-5.png)
仮想コンソールを実行
iDRAC 設定ができたので、仮想コンソールを使用してみる。
コンソールの設定はこんな感じ。
何も触ってないです。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-38-1024x676.png)
「起動」のリンクをクリック。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-36-1024x436.png)
iDRAC のバージョンが古く、IE 前提のシステムなっていたところをChrome で実行していた為、
最初こんな感じの挙動でした。
「起動」を押すとファイルを保存(ダウンロード)する?
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-37.png)
保存したファイルの中身。
多分、なんかインストールする必要があるかも?
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-39-1024x704.png)
ファイルの内容から、なんとなくMS Edge を使い、IE モードで再読み込みしてみたところ、
仮想コンソールが動作するようになりました。
IE モードで実行すると、少し進展した。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-40.png)
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-41.png)
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-42.png)
来た
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-43.png)
電源入れてみる。
起動画面が表示された!
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-44-1024x839.png)
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-45-1024x839.png)
BIOS も設定できる。
RAIDO 構成の追加もここからできる。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-46-1024x839.png)
OS が起動した。
「Ctrl + Alt + Del」はメニューのマクロの中に用意されている。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-83.png)
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-47-1024x839.png)
ちゃんと起動した。
iDRAC ってこんなに便利なの、、、
若干の遅延はあるけど、管理するだけなら全然問題ないレベル。
ていうか、BIOS まで操作出来て、マクロとかのツールもVM のそれっぽくて、、、感動です。
キーボード入力や、マウス操作もキャプチャされています。
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/05/image-48.jpg)
VPN 環境を作れば、外出先からでも管理できそう。
スマホからIE モードは無理っぽいから、RDP アプリから操作する感じになると思います。でも、リモート環境だと、仮想コンソールは動いても、画面操作がちゃんとできるか不安ですね。
→ 動いた。大丈夫そうです。
まとめ
iDRAC 最高。
サーバー用にモニターとかマウスとかキーボードとか用意しなくていい。
サーバー用のテーブルとか、机とか要らない。
大体のことはリモート接続してできるけど、電源のオンオフと、BIOS 設定の画面とかはリモートでは無理なので、これができるとかなりうれしい。
OS のインストールも本体だけでできるし、サーバー触るのにマウスとかキーボードとか特にディスプレイを用意しなくてもいいって素晴らしい。こんなに楽なの!って思いました。
※古いOS を購入時のインスト―ルメディアからインスト―ルすると、リモート接続時に見たことないエラーが出るかもです。
更新プログラムをあてれば解消されますが、更新プログラムをあてきるまで、リモート接続できないです。
こういうのも、iDARAC みたいなツールがあると助かるよね。
「原因はCredSSP 暗号化オラクルの修復である可能性があります。」
![](https://zapping.beccou.com/wp-content/uploads/2024/06/image-1.png)
参考リンク
PowerEdgeで簡単システム管理 ~iDRAC編~ はじめの一歩