おサイフケータイの技術でURL を一瞬で共有できるNFC を使った名刺。
iPhone X 以降のモデルなら「かざす」だけ。それ以前のiPhone でもリーダーを起動して読み取るだけです。
Android でも同じ感じで共有できます。
というわけで、一瞬で連絡先を共有できる、デジタルな名刺「United Card」を作ってみました。
コレ↓
URL を一瞬で共有する!
NFC スマート・デジタル名刺「United Card」を作ってみました。
Contents
NFC スマート・デジタル名刺って?
分類としては「デジタル名刺」で、紙の名刺をデジタル化したものの事です。(オンライン名刺も多分同意です。)
名刺に相当するWEB ページを公開しておき、「メール、QRコード」などで自己紹介ページのURL を共有する仕組みです。
その情報共有の手段としてNFC を使ったものを「NFC スマート」としています。
個性的なページが作られる、動画が載せられる、メールや電話を直接起動できるなどのWEB ならではの利便性もデジタル名刺の利点です。
最近は、商談相手にいただいた紙ベースの名刺をデジタル化(名刺の情報をデータベースに入力してアーカイブする)して、社内で集中管理、共有する企業も多いですよね。
この手のサービスも増えていて、たとえば名刺を写真でアップロードするとテキストデータに置き換えてくれて、管理や共有ができるサービスなんかもあります。
デジタル名刺は時代のニーズです。
NFC とは
近距離無線通信(Near field communication)です。
射程距離10cm くらいの無線通信で、馴染みのあるものでいうとSuica や、電子マネーなどのFelica がNFC に入ります。
(PayPay みたいなバーコード経由の読み取りは違います。)
任天堂スイッチで使われているAmibo もNFC に入ります。taspo もNFC です。
実際、規格がいろいろあるのですが、まとめてNFC でOK です。
ちなみに「United Card」はtaspo の同類になります。
「United Card」について
「United Card」を購入すると、「unitedcardaboutme.net」に自分専用のプロファイルページが作成され、そのアドレスが登録されたカードが手元に届きます。
WEB ページを使って情報共有するのは、通常のデジタル名刺と同様ですが、
「NFC を使って情報共有をする」のが新しい。
↓ こんな感じ。
NFC※ を使ってスマホへ送られたURL からWEB ページにアクセスしてもらい、
相手と連絡先や、メールアドレスなどの情報を共有できる仕組み。
特徴
- NFCチップを導入したカードをスマートフォンにタップするだけで、 連絡先・プロフィール情報の共有が可能
- カード購入後のアプリダウンロードや月額契約は不要
- プロフィール情報はいつでも何度でも更新が可能(無料)
- 全8色展開
- 社名・氏名の刻印が可能(オプション)
保有できる情報
- プロフィールアイコン・カバー写真
- 名前、肩書き
- 経歴・紹介文
- 仕事【会社名、役職】
- 学歴【学校名、専攻・専門】
- 居住地【住所・地名】
- スキル・資格
- SNS・Web・HP・電話番号・メールアドレス
正確には、上記を公開しているプロファイル・ページへのURL がデジタル名刺に保存されています。
情報自体はWEB 上のサーバーに保存されているので、そのあたり注意してください。
基本的に買い切りで、データメンテナンス料とか年会費などはかからないとのことです。
サ終 したら・・・どうするんだろう^^;
でもサービス終了したらダメじゃん。と思いましたが、
このカードのNFC タグは、データがロックされていないので、NFC タグ管理アプリ(NFC Tools など)を使用してスマホから登録内容を上書きすることが可能です。
つまり、自分のブログページのプロフィールページURL などを上書きしてやれば再利用できます。
もしページが用意できなくても、電話番号やメールアドレスなども直接書き込めるので、問題なくスマートに再利用が可能です。
iPhoneからNFCタグに何か書き込んで遊ぼう!!! 役立てよう!!!
対応機種
ガラケーじゃない、最近のスマホで、お財布携帯対応ならほぼすべてOK。多分。
下記のページにて確認してください。
購入手順
↓ 下記ホームページに移動します。
【 Shop Now 】 をクリックして商品ページに移動します。
好みの色を選んでクリック。
ADD TO CART をクリックすると、カートに追加されます。
ここで会社名・名前を入力すると、カードの端っこに印字してくれます。
プラス500 円のサービスです。
注文がすべて終了したら、カートのアイコンをクリックします。
支払い方法を選択して決済したら終了。
特に購入が完了しました的なページには飛ばなかったけど、
処理が正常に完了した旨の通知メールが届いたので、とりあえずOKっぽいです。
注文確定のメールが送信されてきます。
到着まで大体2週間程度。楽しみに待ちましょう。
商品とどく
1/30 に注文して、2/11 に届きました。思ったより早かったです。
イイ感じの手触りの硬い紙に、金の箔押しがされたオシャレな包装で〇。
カードの表面はサラサラした表面処理が施されていて、手触りがいいです。
プラス500円で追加した文字も、印刷ではなくレーザーで彫ってあるようです。
凹みがあっていい感じです。
プロフ設定手順
カードが到着したら、スマホでカードを読み取り、ログインする。
iPhone 8+ の場合(私のメインスマホです^^;)、
NFC タグリーダーを起動させた状態でセンサーにカードをかざすと、URL がポップアップしてくるので、タッチしてURLにアクセスします。
NFC タグリーダーを起動するには(iPhone 8 の場合)
設定>コントロールセンター で「NFC タグリーダー」を「含まれているコントロール」欄に加えておけば、
画面下からのスワイプ操作メニューで呼び出せます。
カードの読み取り
NFC タグを読み取れる状態にして、センサーにカードをかざします。
iPhone 8 だとセンサーは上部、カメラのあたりにあります。
多分 iPhone はみんな似たような操作だと思います。
(調べてみたところ、iPhone 7-X までは要タグリーダー起動、XS 以降は自動で読み取りだそうです。)
カードの読み取り方法については、スマホの機種によって違うようですので別途確認してください。
例えば、moto g(7)(Motorola)(僕のサブスマホです^^;)の場合は、電源を入れた状態でセンサーにカードをかざすだけで読みとりました。NFC は常にアクティブなようです。
Android 系では場合によってNFC を有効にするような設定が必要とのこと。
プロフの編集。
URL にアクセスすると、最初(ユーザー登録未登録状態)だけユーザー登録の画面になるようです。
ユーザー登録後は、プロフィール編集画面に移動します。
(URL がユーザー登録用、プロフ用で別れている。登録がない状態では登録用URL に飛ばされる感じ?)
ユーザー登録をする。
ブランク状態のプロフィールが表示されます。
編集方法は至って普通です。ユーザーエクスペリエンスです。
Save ボタンはそれぞれのブロック毎に押します。
- プロフ写真はカメラのアイコンをタッチして、写真の選択方法を指定する。(※1)
- カバー写真をタッチして写真の選択方法を指定する。(※1)
※1:位置調整はできないので、大体のサイズ感(比率)でトリムした写真を使いましょう。
- 肩書の欄はタッチして入力する。
- 経歴などは、スイッチをオンにすると入力が有効になる→入力する。
- SNS 等はプルダウンメニューから入力したい項目を選択してから入力し、
プラスボタンを押して登録します。(同じ項目を追加した場合は上書き)
SNS はユーザー名で登録する感じです。
Pinterest を貼りたい場合は、Website を代用するしかなさそうです。(今のところ)
設定したら【Save】ボタンを押しましょう。
それぞれのブロック毎に【Save】ボタンを押してください。
使ってみた感じ
まず、プロフィールページですが、あんまりお堅い感じのしない、SNS 的な感じでカジュアルな印象でした。
NFC によるURL の共有については、iPhone 8+ なのでタグリーダを起動してからの読み取りになりますが、特にめんどくさくもありませんでした。(XS 以降は特別な操作はいらないとの情報ありです。)
サブで使っているMoto7 は電源入れて近づけるだけで読み取ってくれました。
こうなると、かなり便利です。
最近のスマホなら特別な操作なしでNFC の読み取りができるのが標準みたいなので、ほんとに「カードをかざすだけ」で完結しそうです。
また、カードの質感すごく良いです。ちょうど卵の殻の表面くらいのスベスベザラザラ感です。
社名などの文字もレーザーで刻印(多分)されていてGOOD です。
ロゴもカスタマイズできたらもっといいんだけどなーと思います。
NFC タグは上書き可能なので再利用も自由。
スマホのアプリで読み書きができるので、特別な装置も不要です。
オシャレだし、ガシェット好きにはたまらないアイテムなのは間違いないです。
「United Card」の利用シーンについて考察してみた。
このシーンでは「スマホを出してプロフィール画面を表示 + QR コードで相手と共有」の方が、しっくりくるのかなと思ったりします。
特許の問題がなければ、QR コードの表示にも対応してほしいかな。
でも、相手がデジタル名刺でスマホ出してきたら、こっちは「ピッ」てするだけですね!
QR コードについては、プロフィールの背景に自作したQR コード貼れば良いのではないかと思い試してみました。
↓ イメージ
結局、表示する先の画面解像度でカバー写真の大きさやレイアウトが変わるので、
どんな解像度でもQR コードが見切れないように配置するのはちょっと不可能かなと思いました。
プロフィール写真にQR コードを貼る、、、とか?
やっぱりWEB サイトのレイアウトで対応が理想ですね。
ID ケースに仕込んでおくのはアリだなと思います。
ID を見せて自己紹介するようなシーンなら、スマホ出してもらって読み取ってもらう流れも自然に作れそう。
エンジニアの名刺交換っぽいですよね。
○○です。よろしくお願いします。
あ、これスマホで読めるんで、ちょっと登録してもらってもいいですか^^みたいな感じ?
WEB 会議なら、アドレス送信すればいいですね。
チャットに貼りつけておくとか。
注意しておきたい点
1つはプロフィールページのURL の生成ルールが結構単純なので、
他の人のプロフィールページのURL も容易に推測できてしまう事です。
つまり登録してあるプロフィールは、名刺交換した相手以外の人にも見られる可能性があると思った方が良いでしょう。
電話番号や、メールアドレスを登録する場合は、
不特定多数が閲覧しても問題ないものだけにしておいた方が無難でしょう。
もう1つは、各種SNS のアカウントや、メールアドレス、連絡先はそれぞれ1つまでです。
例えば、Twitter のアカウントなら表か裏のいずれか。
電話番号、メールアドレスは2つ目以降の登録は上書きになります。
配りたい人は配布用のNFCタグを自作でも!!
NFC タグは市販されています。
デジタル名刺のキモはWEB ページなので、 配布用の媒体は別で用意してもいいですね。
データの書き込まれていない空のNFC タグを購入して、自分でURL を書き込んだものを作って配るのもありかもと。
カード型もあり。
これなら印刷もできる。
※対応機種のプリンターが必要です。
NFC リーダーの機能が上がれば、もっと活用される範囲は広がるかも。
NFC タグ自体には、多分メモリが許す限りのレコードが書き込めますが、タッチで渡せるのは先頭のレコードだけのようです。(アプリ※を使えば別です。標準の機能だけで複数の情報を渡す方法がわかりませんでした。)
複数の情報がNFC タグに書き込んであっても、最初の一つだけをを読み込むだけでした。
「NFC Tools」の様なNFC タグの管理用アプリを使うなら複数のレコードも読み取れると思いますが、スマートではないです。
渡せる情報一つだけなら、やはりWEB サイトでの自己紹介ページを渡すのがベストでしょうね。
※下記のようなアプリで、NFC タグへのデータ書き込みや、読み取り、管理ができます。
NFC Tools
wakdev無料posted withアプリーチ
まとめ
NFC タグ自体はそんなに高価なものではない(今のところ)ので、
この商品の本当の価値はWEB 上のプロフィールページにあると思います。
もちろん、この「United Card」自体、高級感があっていいと思います。
文字が単に印刷ではないのでかっこいい。
この値段で無期限のプロフィールページを持てるなら、大変お得でしょう。
本来ならWEBサーバーと、独自のドメイン、DNS サーバーを用意する必要があり、
結構な初期費用と維持費がかかるので。運営頑張ってほしいです。
United のプロフィールページは普通のデジタル名刺として使えますし、
メールの署名にURL を使ったり、QR コードを生成して配ることもできます。
前述のようなNFC タグを単体で購入したものにURL を埋め込んで配布するのもイイかもです。
これもすべてWEB ページがあればこそなので、重ね重ねサーバー運営を末永く頑張っていただきたい。
個人的にはワイヤレス大好き人間なので、「NFC だぜ、ぐへへ。。。」でした。
余談ですが、ブログをやっていてWEBサーバー(レンタルサーバー)とドメインを持っている人なら、
自分のページを介してUnited のプロフィールページへのリダイレクトを設定すれば、NFC タグに登録しておくURL を自分ドメインのURL に変更。なんて使い方もいいんじゃないでしょうか。
↓ こんな感じ。
https://zapping.beccou.com/2022/02/12/profile/
NFC タグが読み込まれてポップアップが表示された時に、アドレスが自分のドメインの方がいいかなって。
まあ、特に意味はないかもしれないこだわり・・・です^^;
以上です。